TONE MAGAZINE

トーンマガジン
トップページトーンマガジンRADIOtone villageの読むラジオ #4 強みの見つけ方

RADIO|2025.11.28

tone villageの読むラジオ #4 強みの見つけ方

はじめに

『tone village channnel』は“それぞれのらしさ溢れる日常を”をコンセプトにしている長野市の複合施設「tone village」からお届けするラジオ番組です。カフェ、ドッグサロン、ネイルサロン、スクール、そしてデザイン会社アプリコットデザイン 。それぞれのアイデアが交差し、この場所で生まれる日々の出来事や、コンテンツの裏側をゆるっと語ります。

tone magazineでは、『tone village channnel』の内容を編集して文章のかたちでお届け。「読むラジオ」として、tone villageの世界をお楽しみください。

#4

くう: こんにちは!この番組では、『それぞれのらしさ溢れる日常を』をコンセプトにした長野市の複合施設、「tone village」の日常や、そこで生まれるコンテンツの裏側をゆるっとお届けしていきます。

なかむら: よろしくお願いします!いや〜、寒くなりましたねえ。

くう: 急に寒くなりましたね。ここ一週間くらいで。事務所がコンクリートの床なのですごい底冷えするから、そろそろヒーターつけないとなあって思います。

なかむら: 秋はどこいったって感じだよね。さて、さっそくだけど今日は「強み」についてのお話をしようか。

くう: 強み?

なかむら: 僕らはデザイン業界に入って長いんですけど、打ち合わせとかで「弊社の強みをうまくデザインで表現してください」ってよく言われるんですよ。結構難しいなあって思っていて・・・そもそも強みってなんだ?って思いませんか。

お客さん自身に強みを聞いてみると「こんな強みがあります!」と答えてくださるんですけど、それってちゃんと「機能」している強みなのかなって、すごくフラットに聞くようにしています。というのも、お客さんの先にはお客さんがいて、そのお客さんが強みと感じるものじゃないと強みとして機能しないと思うので。

くう: えっと・・・・???

なかむら: お客さんとお客さんじゃ分かりにくいよね(笑)じゃあ、お客さんは「クライアント」にしよう。その先のお客さんは「消費者」としましょう。消費者が強みだと思っているものとクライアントが強みだと思っているものがズレていたら、クライアントの強みって伝わらないよねって話です。

だから鵜呑みにしないようにしていて。フラットな感じでクライアントのお話を聞いて、じゃあたぶん消費者はこういうところを強みとして選ぶんじゃないかなっていう仮定をして、デザインをしていくんです。

くう: 消費者がどう感じているか、どこを強みに思っているかっていうのはどうやって確認するんですか?

なかむら: クライアントさんとの間に「理想のお客さんの像」みたいないわゆるターゲットみたいなものを設定しているんだ。それを僕らの業界ではペルソナって言ってる。
そのペルソナさんが、どんなことで困っていて、クライアントさんのどういうところに惹かれてサービスを利用するのかなって想像しながらデザインを組み立てていくんです。

このクライアントさんのこういうところが強みとして響くんじゃないかなって、あくまで仮定の上でデザインを進めていくって感じなんですよ。

くう: クライアントさん自身が強みと感じていることで作っているというよりは、ターゲットになるお客さんを想像して、それに合わせてデザインを作っていくっていう感じですか?

なかむら: そうなんです。だからデザイナーとしてはクライアントさんの強みを翻訳してユーザーの皆さんに伝えてあげなきゃいけないので、そこが頭を使うところかなと思っています。

相手のニーズを汲み取って「強み」を言語化する

なかむら: これって、デザインの仕事だけじゃなくて、私たち一個人としてもすごく当てはまる考え方だと思うんですよね。たとえば就職活動とか転職活動とかするときに、「あなたの強みはなんですか」って聞かれることあるじゃない?そういうときにくうちゃんだったらなんて答えます?

くう: 強み・・・・・・私は就職活動のとき、受けてる会社さんのニーズを拾って、それに近い自分の強みを言ってる気がします。

なかむら: すばらしいね!多くの人はそれができないと思うんですよ。強みは?って聞かれたら、自分の強みだと思うものを並べたくなってしまうところがあると思っていて、でも、実際は就職活動って需要と供給じゃないですか。企業側が「こういう人材がほしい」というのに対して、「私はあなた方の求めていることができます」となったらマッチングするわけじゃない。それが一方通行になっちゃってる場合が多いなあっていうふうに思っていて。だからくうちゃんは、自分の強みを理解した上でこういう場合はこういう風に変換して伝えようっていうことをやっているってことですよね。

くう: そうです!

なかむら: すばらしいね。じゃあさ、もし1人の採用枠に対して10人が応募してきて、他の9人全員がくうちゃんと同じ強みを打ち出していたら、企業側はどうやって人を選ぶと思う?

くう: それこそ、能力、求職者側が求めている条件とかを比較して会社にとって都合のいい人を選ぶことになっちゃいますよね。

なかむら: そうなんだよ。この人の方が給料抑えられそうだなとかちょっと下心が出ちゃうわけですよ、企業側としてもね。そのときにどうやったらスペックが似ている人たちの中で選ばれるかって考えたときに、けっこう重要なのが「想い」の部分だと思うんですよ。

なんでその仕事をしたいのかとか、これまでの人生でどういうことがあってこんなふうに感じてきたからこういう仕事をやりたい、みたいな想いの強さが、選ばれる理由になるのかなって思うんです。

面接とか就職のときに限らず、自分の強みを考えたときにパソコンが得意とか歌が上手いとか、スペック的な強みもあるかもしれないけど、それプラス想いの部分をしっかり言語化して、強みとして備えておくことがすごく大事だと思うんです。

その想いの部分を言語化するためには、今までやってきた仕事を振り返って、「なんでその仕事をやってきたのかな」とか仕事をやってる中で「誰に一番喜んでもらえたのかな」とかこれまで嬉しかったエピソード、悩んでいた時に転機になったことないかなとか、過去に自分の感情が動いた瞬間っていうのを思い出していただくといいと思います。そこに自分自身の想いが潜んでいる場合があるので、そこを見つけてもらえるとより強みとして機能するのかなって思うんですよね。

くう: この、言語化する想いと志望動機って何が違うんですか?想いを伝えたら、志望動機になってしまう気がして・・・

なかむら: 想いと志望動機って似てるところがあると思う。志望動機っていうのはその会社を選んだ理由じゃないですか。だけど想いは、「そもそもなんでその仕事をやりたいと思ったか」っていうもう少し深いところなんですよね。

くう: 想いが志望動機になる・・・

なかむら: たとえばコーヒーがすごい好きでスターバックスに就職したいですってなったときに、コーヒーが好きでコーヒーの仕事がしたいとなったら別にスターバックスじゃなくてもどこでもいいじゃないですか。だから、志望動機っていうのはスターバックスを選んだ理由だと思うんですよ。一方で、想いっていうのはなんでそもそもコーヒーの仕事をしたいかなっていう情熱の部分なのかなと思っていて。面接のときには一つの志望動機っていうくくりになってしまうとは思うんだけど、志望動機と想いは分けて自分の中で考えた方がいいかなと思います。

くう: 想いが志望動機にもなるし強みにもなるっていう感じですか。

なかむら: そうそうそんな感じ!やっぱり人の想いって人の心を動かすじゃない?そういうのってすごく大事かなと思うんだよね。実際、日常の中で僕らがものやサービスを選んだりするときも「想い」が刺さったりするじゃない。

ということで、「自分自身の想い」っていうのが、自分らしさに繋がっていくと思うのでそこらへんを知っておくというのが大事かなというお話です。

くう: めちゃめちゃ勉強になりました。

今日のtone village channelはいかがでしたか?tone villageでは、日々いろんな“らしさ”が集まって、新しいアイデアやちょっとした発見が生まれています。次回も、そんな日常のひとコマや、コンテンツの裏話をお届けしますので、ぜひお楽しみに。
それではまた、tone village channelでお会いしましょう!

語り手:なかむら・くう
書き手:くう

MAGAZINE LIST

LINE MEMBER’S

tone village 公式 LINE「TONE MEMBER’S」 施設共通のポイントが貯まる他、最新情報をお届けいたします。

QRコード

LINE ID:tonevillage

友だち追加

各プレス関連のお問い合わせについては「お問い合わせフォーム」よりお願いいたします。
メディアやSNS等でtone villageをご紹介いただく際にご利用いただけるメディアキットも用意しております。