こんにちは、中村です。
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一生懸命考えてつくったものに、思っていたのと違う反応が返ってくる。僕の仕事はデザインなので、それはたいてい、出したデザインへのダメ出しです。何年やっていても、気持ちのいいものではありません。
仕事でなくても、似たことはあると思います。考えて出した企画や、時間をかけて書いた文章を、あっさり否定される。そういう日は、頭の中で同じ言葉が何度も浮かびます。
なんで自分はダメなんだろう
浮かんでくるのは、たいていこの言葉です。なんで自分はダメなんだろう。
この質問は、考えれば考えるほど苦しくなります。答えが見つからないまま、問いが自分の全部に向かって広がっていくからです。
否定されたのは、つくったものです。それなのに自分を否定されたように感じてしまうのは、そこに自分の感じ方が入っているからだと思います。
好きに描いていた絵
小さい頃に絵を描いていたときのことを、思い出してみてください。好きなものを、好きなように描いていた。正解も不正解もなくて、上手だね、と言われれば、それでうれしかった。
その絵を強く否定されたら、かなり悲しかったと思います。絵のことを言われたというより、自分の好きなものまで否定されたように感じるからです。
大人になってからの仕事でも、同じことが起きています。
質問を二つに変える
そういう日は、自分に向ける質問を変えてみてください。
ひとつめは、「何が足りなかったんだろう」。
こう聞くと、答えが具体的になります。相手の話をちゃんと聞けていなかったのか。誰に見てもらうものなのかを、考えきれていなかったのか。足りなかったものが分かれば、次に直すところも分かります。なんで自分はダメなんだろう、からは出てこない答えです。
ふたつめは、「これは、誰のためにつくっていたんだろう」。
子どもの頃の絵は、自分のために描いていました。でも仕事でつくるものには、たいてい届けたい相手がいます。自分がほめてもらうためのものだったのか、誰かに何かを届けるためのものだったのか。そこを思い出すと、言われたことの受け取り方が少し変わってきます。
全部を受け入れなくていい
もちろん、言い方がきつかったり、理不尽だったりすることもあります。言われたことを全部のみこめばいい、という話ではありません。
ただ、つくったものに向けられた言葉と、自分の価値は、分けて考えたほうがいいと思っています。うまくいかなかったのは今回のどこかで、あなたという人の全部ではないので。
今でも緊張する
僕も、デザインを出すときは今でも緊張します。そういうときも、これはお客様の良さを届けるためにつくったものだ、ということは忘れないようにしています。
次に落ち込んだ日は、もしよかったら、二つの質問を思い出してみてください。何が足りなかったんだろう。これは誰のためにつくっていたんだろう。



