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TONE JOB|2023.8.22

TONE JOB|vol.3 こばちゃん(Webコーダー)

「好き」と向き合い楽しむこと、新たな「好き」と出会うこと、時間を「好き」に使うこと、「好き」を仕事にすること・・・ その人が願う「好き」にまつわるあれこれを叶えて、その人らしく輝く人生を応援したい。

そんな思いからつくられた『tone village』。

TONE JOB シリーズでは、「好き」を叶えるための多種多様な働き方を、さまざまな職種の方へのインタビューを通してご紹介いたします。

第3回目のゲストは、4月からアプリコットデザインで働いているコーダーのこばちゃん。3人の娘さんを育てるパパでもあります。今回はコーダーになるまでの経緯やコーダーとして働く上で大事にしている気持ち、育児のことなどをお話ししてもらいました。

人生で最も幸せな時間を一緒につくる仕事

高校生の頃、ファストフード店でのアルバイトがきっかけで「人と接する仕事がしたい」と思い、静岡にあるホテル・ブライダル関係の専門学校に進学しました。入学した当時は漠然と「接客をしたい」と思っていただけだったんですけど、専門学校時代に働いていたホテルでお客さまの結婚式に立ち会う機会があって、ものすごく感動して。「人生で最も幸せな時間をいっしょにつくり上げる」ことに魅力を感じて、プランナーを志すことにしました。卒業後は、地元の長野に帰ってきて、長野市の結婚式場に就職。6年間現場で経験を積んだのち、ウェディングプランナーとして、4年間働きました。

お客さまにとっての大切な時間を作るウェディングプランナーのお仕事は大きな責任が伴います。当然大変なこと、苦しいこともありましたが、それも含めて働いていることが楽しくて、日々充実していました。

そんなウェディング業界から離れることを決めたのは、30歳になったときのこと。勤続10年を迎えた頃で、長女が小学校に入学しもうすぐ三女が生まれるというタイミングでした。仕事は楽しくて充実しているけれど、子どもの寝顔しか見ることのできない生活をする中で「今後もそれでいいのか」と前々から考えていて。ちょうど節目の時期だったこともあり、仕事とプライベートの両立ができるよう、土日休みで残業のない仕事を探すことにしたんです。

「自分らしく生きるため」に独学でウェブの世界へ

転職活動の末に就職したのが、主にオフィス機器を扱う会社。そこではオフィス機器を設置する業務だけでなくウェブ制作の事業も展開していて、僕も研修に参加することになります。そのとき初めて、ウェブ制作に興味を持ちました。

転職した結果、家族で過ごす時間が増えてプライベートは充実したのですが、今度は自分の人生に「何か足りない」という漠然とした感覚があって。いつからか「このままでいいのか?」「何かスキルを身につけていかないと」と考えるようになりました。それで、当時最も興味のあったウェブの勉強をしようと思い、独学でコーディングの勉強を始めます。その頃から本格的にウェブ制作の会社で働きたいと思うようになりました。

中途採用でウェブ制作会社に入社するには経験年数の壁が立ちはだかります。悩んでいた頃、たまたまお取引先のウェブ制作会社が求人を出していることを知り、担当者に直談判して働かせていただくことになります。その会社で2年ほどコーダーとして働いたのち、ウェブの勉強を始めた頃から気になっていた「アプリコットデザイン(以下アプリコット)」に入社しました。

デザイナーとユーザーをつなぐ架け橋

コーダーの仕事は、デザイナーさんが作ったウェブデザインを、ウェブサイトとして一般の人たちでも見られるようにすることです。たとえばAdobeのIllustratorやPDFの形であれば人の目でウェブデザインを見ることはできますよね。でもそのままの形だと、そのデザインをウェブ上で表示してくれる「コンピューター」はデザインを理解できないから、表示してくれないんです。それを「html」や「CSS」を使って翻訳して、ウェブ上で表示させる役割を担っています。デザイナーさんと、ユーザーをつなぐ架け橋のような感じです。

朝は8時半に出勤します。その後メールチェックやタスクの確認をして、コーディングに入ります。修正などの細々とした業務は午前中に済ませることが多くて、お昼を食べてからまとまった時間で新規や大規模なコーディングを行うようにしています。早めに出社している分、退勤も早め。終業後は、子どもの習いごとのお迎えやPTA会議に参加します。うちでは妻にお家のことをお願いしている分、PTAや習いごとの保護者会など対外的なことは僕が担当しているんです。

ユーザー目線で見ること

コーディングの過程で大切にしていることは、「クライアントのクライアント」、つまりユーザーの使用感を意識すること。進捗管理を行うディレクターさんはクライアントの想いを形にしようとしてくれていますが、その先にいるユーザーにとって本当に見やすいのか、見てもらえるつくりなのか、コーダーとしてフィードバックできるように気をつけています。

「できること」を増やしたいから

コーダーのお仕事には人間のもつ「感覚」を数値にしていく難しさがあります。たとえば「ここの文字はふわっと出てくる感じにしてください」と指示を受けたとき、コーディングの世界では全部数値に起こされて、理論に基づいてウェブ上に書き起こしていくんです。だから、一見簡単そうに見える動きでも数値化するとすごく難しい、ということも多々あって。この複雑さとか難しさって、同じコーダーさんにしか伝わらないんですよね。その意思疎通を、デザイナーさんやディレクターさん、クライアントとすることの難しさは感じています。

それから、コーダーって日進月歩が必要なお仕事でもあって。アニメーション、動きなど、新しい技術が使えるように日々勉強しないといけないのも、大変なところだとは思います。一方で、やっぱりサイトが立ち上がったときの達成感はひとしおですし、勉強することで自分の「できること」が増えていくのもうれしいです。

今はスポンジみたいになんでも吸収する時期だと思うんです。前職ではあがってきたデザインをそのままコーディングすることが多かったんですけど、アプリコットのデザインっていい意味で「余白」があって。この動きを入れたらクライアントの想いをもっと表現できるんじゃないかとか、コーダーなりにできることがたくさんあって楽しいんですよね。でも、たとえばアニメーションをつくることとか、今はまだデザイナーさんに頼っているところが多いんです。だからそういった技術をコーディングに紐づけて、自分でできるようになりたいと思っています。

オールラウンダーを目指して

もちろんコーディングの技術は高めていきたいですが、今後は「コーダーとして」だけではなく、ウェブに関わることに広く挑戦していきたいと思っています。「コーディングが分かるディレクター」だったり、「コーディングが分かるマーケター」だったり。

僕にとってウェディングプランナーとして働いていた経験がすごく大きくて。初めてお会いする新郎新婦さんに短い時間の中で信頼してもらったり、心の中に秘めている結婚式への想いやイメージを形にするため、丁寧なヒアリングを繰り返したり。お客さまの想いを、お客さまとのコミュニケーションを通して「結婚式」という形にしてきたから、その経験がウェブ制作におけるディレクションやマーケティングに生かせると思うんです。それが、僕らしさでもあると思うから。だからいずれは、アプリコットのオールラウンダーに成長していきたいです。

こばちゃんの「自分らしく生きる」とは

アプリコットに入ってから、仕事に関するストレスってすごく少ないんですよね。それはたぶん、“やりたいことを、やりたいときに、やりたいようにやれているから”だと思うんです。仕事も楽しくやれていて、子どもとも関われて、自分のありたい姿に近づけている。今の状態は、自分らしくいられているってことなのかもしれないです。

(記事:tone village メディア編集部 くう)

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