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MEMBER|2024.6.3
Contents
tone villageは2024年6月にオープン1周年を迎えます。
今回は各店舗を引っ張ってきた店長のみなさんにお集まりいただき、これまで大切にしてきたことやそれぞれの店舗の印象について、そしてtone villageのこれからについてお話しいただきました。
写真左から:tone cafe店長まめちゃん、sora to kaze店長なるちゃん、blanchefle店長みーさん
ーー本日はお集まりいただき、ありがとうございます。まずは1年振り返っての感想を、ざっくばらんに聞かせてください。
みーさん:あっという間に1年が経ったな~と思いますね。お客さんにもどれくらい経ったんですかって聞かれるんですけど、そのときにふと“もう1年経ったんだな”って実感します。
移転前は長野駅前のテナントで営業していて、他の店舗の方と関わる機会がほとんどなかったので、移転してコミュニケーションが増えたのが新鮮でした。各店舗を中庭がつないでいるので、施術の合間に顔を合わせてあいさつや世間話ができて・・・いい意味で息抜きになっていましたね。
まめ:前の店舗ではあまり会話がなかったんですか?
みーさん:そうなんです。他の店舗の方と顔を合わせればご挨拶くらいはしていましたけど、今と比べたら交流の機会はほとんどなかったですね。なるちゃんはこの1年、どうでしたか?
なる:楽しかったです! 1年間働いてきて、ここはとても個性を大事にしてくれる場所だなと思っています。やりたかったことを実現できていて感謝するばかり。大変だったこともたくさんあったけれど、今までのメンバーがいたからこそ乗り越えられたなあって思います。
みーさん:施設内には運営会社アプリコットデザインの事務所も併設されていて、事務所の方からのサポートにも助けられましたね。雪がたくさん降った日曜日の早朝に、お休みの日にもかかわらず事務所の方が何人か雪かきをしに来てくれていたんです。それにすごく感動しちゃって・・・事務所の方もこの場所を大切に思ってくれてるんだなってとても嬉しかったです。
まめ:私はその日お休みだったんですけど、スタッフから「もう雪がないんです!」って連絡が来たので覚えてます(笑)。
なる:まめちゃんは1年間振り返ってどう?
まめ:“あっという間の1年”と“やっと1年”、両方の気持ちです。いろんなことがあったからこそそう思うんだと思います。
飲食店を1から作ってオープンするっていうのは、自分の中では本当にいい経験をさせていただいたと思います。失敗もあったし、成功もあったし、いろんなことに悩んで、解決するためにスタッフのみんなで考えて・・・その一つひとつがとても勉強になりました。
ーーこれまでの1年間、店舗を運営していく上でお客さまに寄り添えるよう工夫してきたことはありますか?
なる:カルテに書いていただいたことやカウンセリングの内容からお客さんが解決したいことを把握して、それに対してのケアをわんちゃんにしていますね。飼い主さんが困ってることって、わんちゃんが困ってることでもあるので。
まめ:カウンセリングは毎回しているんですか?
なる:わんちゃんをお預かりするときに「お変わりないですか?今困っていることはありますか?」とお声がけして、その都度簡単なカウンセリングをしていますね。
まめ:ホスピタリティがすごいよね、本当に。人間だけじゃなくてわんちゃんもねって。
なる:わんちゃんに何か困りごとがあるときって、環境などに原因があることがほとんどなので、問題だけに着目するのではなくて多方面から広範囲に見ていきながらサポート・ケアをしていってますね。みーさんはどうですか?
みーさん:とにかく、この場に来てお客さんにリラックスしていただくことを大切にしていて、それがコンセプトでもあるので、移転前のお店よりもさらにリラックスしてもらえるようにサービスをどう向上していくかを考えてきましたね。施術後のハンドマッサージを追加したり、椅子をゆったりと座れるものにしたりとか。その影響かは分からないのですが、眠くなってきた・・・と言ってくださるお客さんも多いです(笑)。
前の店舗の頃からしてきたことではありますが、カウンセリングを丁寧にすることも大切ですね。人によってネイルの“もち”が変わってくるので、汗をかきやすいかとか、どんな環境で生活しているのかとか、とにかく細かく聞いて、その方に合わせた施術をしています。まめちゃんはいかがですか?
まめ:カウンターに立っているとお客さんがよく見えるので、それを生かしてお客さんに早く気付けるようにしています。オーダーが決まったかなというタイミングで呼ばれる前に動くとか、お冷やのサービスなどを適度にまわりながらほどよい距離感でお客さんとコミュニケーションをとるとか。また来たい!と思ってもらえるようなきっかけ作りはいつも心がけていますね。
ーー店長をする中で、自分自身が成長したと思うことをお聞かせください。
まめ:嫌われるのを恐れなくなったことですかね。
たとえばラテアートとか、技術面でスタッフさんに対して“いつまでに習得してほしい”とお尻を叩かなきゃいけないときがあるし、危ないミスが重なって強く言わなくちゃいけない場面っていうのがときどきあったんです。お客さんの口に入るものを扱っているという緊張感が絶対に必要だから、そういうときは嫌われる覚悟できちんと言うようにしていましたね。みーさんはどうですか?
みーさん:価値観が大きく変わったかなと思います。正しいか正しくないかっていう判断をあまりしなくなった、っていうのが大きいですかね。自分も楽になったし、前より他人との接し方も少し変わって、あまり嫌なことが起きなくなった、嫌だと思わなくなりました。
もともとは、 “ネイリストの常識はこうだからこうすべき”みたいな考え方がすごく強くて。いろんな情報を動画などからインプットしたり人と話したりしている中で、人それぞれ価値観が違うというのを分かってはいるけど、どうしても自分のこととして落とし込めないっていうか、なかなか難しかったんです。
でもtone villageの他のメンバーと話す中で、こういう考え方が自分には足りないんだとか、けっこう視野が狭かったなとか、気づきを得られることが多くて。人に話して何かが解決するわけではないんだけど、視野が広くなったと思います。
まめ:だいぶ変わったんですね。
みーさん:お客さんからお叱りをいただくこともあったのですが、きちんと受け止められるようになって。そういうことがあると今までは落ち込んでいたんだけど、そういう一つひとつの受け止め方が変わったのかな。
なる:何かきっかけがあったというよりは、tone villageで人と関わる機会が増えて、他者の価値観に触れたことが大きいんですかね。
みーさん:そうですね。動画もたくさん見ていたけれどそれだけでは自分の中に落とし込めなかったことを、ここで関わる方とのコミュニケーションで補完していった感じです。なるちゃんはどうですか?
なる:責任感がより強くなったと感じます。“店長”という立場がそうさせてくれたというか。これまでは自分よりも上に責任を取ってくれる人がいたけれど、店長という立場であれば、sora to kazeの責任の所在は全部私になるので、より責任感を持って取り組むようになりました。
ーーtone villageのお店にはそれぞれ“色”があると思いますが、他の店舗を見ていてどんな印象でしたか?まずはtone cafeの印象から。
みーさん:みなさんがいつも優しくほがらかで、癒しをいただいています。私はいつもコーヒーをブラックでいただくんですけど、ちょっと甘いものが飲みたい気分のときにキャラメルラテを頼んだらスタッフの子が「珍しいですね!」と声をかけてくれたりとか、ドリンクを頼んだときにカップに“推し”のイラストを描いてくれたりとか。味へのこだわりだけじゃなくて、細かな気遣いがあってスタッフそれぞれに魅力があるなと。何か印象的なできごとがあったというよりは、利用させていただく中で毎日楽しい時間を提供していただいている感じがあります。
なる:小さな心遣いがすごいですよね。そして何より、メニューが全部おいしすぎるんです。開発や仕込みが大変なのもよく聞いているので、本当に感謝しています。それと、どんな逆境にも負けないまめちゃんのポテンシャルの高さも、スタッフを指導する中でのアメとムチの使い分けも参考にさせていただいてます。
まめ:ありがとうございます、なんだか照れますね(笑)。
ーーsora to kazeの印象はいかがですか。
まめ:わんちゃんのトリミングを絶えずしていて忙しそうだけれど、その中で飼い主さん一人ひとりに丁寧な接客をされているのが印象的でした。それから、いつもtone villageのささいな変化に気付いて動いてくれているなと。草むしりや水やりを積極的に行っていただいていて、とてもありがたいです。
みーさん:お店のことだけじゃなくて、施設全体を見て動いてくれているのがとてもありがたいですよね。
ソラカゼさん(sora to kazeの通称)は、本当にわんちゃんを大事にしているのが伝わってきます。なるちゃんはわんちゃんのためにさまざまな角度から多くのことを学んでいて、とても尊敬しています。物事の考え方を助言してもらうこともよくあって、参考にさせてもらっているんです!
施設内で何か課題が生まれたときも、私たちが見落としがちなわんちゃんの視点での意見を出してくれることがよくあって、いつもはっとさせられますね。
ーーblanchefleの印象をお聞かせください。
まめ:なるちゃんはblanchefleさんでネイルをやっているけど、どうですか?
なる:うまい、の一言に尽きる。
(一同笑い)
みーさん:ありがとうございます、恐れ入ります(笑)。
まめちゃん:私はフットリフレクソロジーとフットネイルをしたことがあるんですが、とにかく気持ちいいんですよね、みーさんの手は。指の先まで気を遣って動いてくださっているからこその心地いい施術なのかなと思います。まさにゴットハンドです!
それから、ブログでtone cafeの宣伝をしてくれているのがありがたいです(笑)。
なる:みーさんのブログ、書き出しがすごくおもしろいしね!もう一人のスタッフ、ひとみさんはお話を引き出すのが上手ですし、それぞれ強みがあるので参考にさせていただいています。
同じ技術職ということもあり通ずるところがあって、ネイルも毎月お願いしているので、公私ともにいつもお世話になっていますね!
ーーtone villageの運営2年目に突入しますが、お店としてやってみたいことはありますか?
みーさん:できれば何か新しいメニューを増やしたいと思っているのと、メニューだけではな く気持ちの面でももっとサポートしていきたいです。
この1年を通してもっとお客さんの気持ちを分かりたいという気持ちが強くなってきていて、通信講座で心理学を学ぼうと思っています。人の心理について学べば、自分にもプラスになるし、お客さんの行動から気持ちや好みが分かるようになるんじゃないかなって思って。
まめ:それで心理学をやろうって考えられるのがすごいですね・・・!一対一でお客さんと向き合うからこその視点だなと。
みーさん:ありがたいことに長く通ってくださるお客さんがけっこういらっしゃるんですけど、ネイルの他に自分が何か提供してるのかなって考えると、施術中のコミュニケーションが自己満足になってないか不安になることもあるんですよね。私はお客さんと話していてすごく楽しいんですけど自分が楽しいだけなんじゃないかって。だから、もっとお客さんのことを考えようと思うと、そういったアプローチの仕方があってもいいんじゃないかなって思って。
もちろん技術面ももっと勉強しないといけないですけどね。サロンの施術以外にもワークショップやイベントを始めているなるちゃんをはじめ、他の店舗のみんなが頑張っているのを見て、私ももっと頑張らなきゃって思えます。なるちゃんは2年目にどんなことをしたいですか?
なる:イベントに力を入れていきたいです。わんちゃんにまつわるチャリティーフェスを開催したいなと。入園料やオリジナルTシャツを販売することで、利益をわんちゃんの支援にあてられたらいいなと思っています。カフェはイベントの開催や参加について何か考えてる?
まめ:やりたいですね〜!外に出るのもいいなって。ここにいるだけだと、限られたお客さんしか来られないので。
1年営業してきて、観光客が全然来ないところが課題でもあるので、ここから一歩出てみて、百貨店などで出店してtone cafeを知ってもらえるきっかけを作りたいなって思います。そのためにメニュー開発も力を入れていきたいなと。
みーさん:なるちゃんは外の方とのつながりをどんどん広げていっている印象があるんだけど、そのつながりってどうやって作ってるんですか?
なる:自然と集まってきます!
(一同笑い)
まめ:人見知りなくすぐに仲良くなれるからとか?お友達が多くて輪が広がりやすいとか。
みーさん:たとえばどこかの団体さんにアプローチしてそういう輪が広がるのか、向こうからご連絡が来てご縁が生まれるのか、どちらなんでしょう?
なる:どっちもありますね。やりたいことや興味があることについて自分で情報を集めて、実際にその活動をされている方にインスタグラムでお声がけしたら、イベント一緒にやりませんかってお誘いがきましたね。だから、自分できっかけを作っているのかもしれません。
ーーtone villageをこれからどんな施設にしていきたいですか?
まめ:どんなお客さんも安心して楽しめて、それぞれの大切な時間を過ごせる場所。ふらっと立ち寄って、好きなことをして好きなものを食べて飲んで、みんなが笑顔になれる場所にしたいです。
なる:心と体の調子を整えられるサービスを提供しつつ、それそれが持ち合わせているスキルをシェアしたり組み合わせたりして、さらに新しい発想や企画が生まれるような場所にしたいです。この1年、スタッフ間で実現したこともあったけど、その“化学反応”が、お客さん同士でもできたらいいなって。
みーさん:たくさんのお客さんに利用していただける“憩いの場”であり、日常から切り離された空間であり、お客さんの心の荷物を下ろせるような、そんな場所にしていきたいです。
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