こんにちは、中村です。
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頼まれると、つい「いいですよ、やります」と答えてしまう。そういうこと、ありませんか。断ったら悪いかな、次に声をかけてもらえないかな、と思って、気づけばいろんなことを抱えている。まじめで、やさしい人ほど、こうなりやすい気がします。今日は、そんな「全部を引き受けてしまう」ことと、どう付き合っていくか。すこしゆるやかに書いてみます。
全部を守ろうとすると、どれも守れない
なんでも引き受けるのは、優しさです。でも、その優しさが、じわじわ自分をすり減らしてしまうこともあります。あれもこれもと抱えると、一つひとつに向ける力が薄くなって、どれも中途半端な気がしてくる。しかも、「あの人は言えばやってくれる」と思われると、次からもっと頼まれやすくなる。気づけば、自分のための時間が、どこにも残っていない。全部を守ろうとすると、結局、どれも守れなくなってしまうんですよね。
やらないことを、そっと決めてみる
だから、ときどき、逆から考えてみるといいかもしれません。「自分は、何をやらない人でいたいか」。できることを増やすより、これは他の人にお願いしていい、これは今の自分は引き受けない、と、そっと線を引いてみる。線を引くのは、冷たいことでも、わがままでもありません。ここは大事にしたい、と思うものに、ちゃんと力を注ぐための準備です。減らしたぶんだけ、残ったものの輪郭が、くっきりしてきます。
お店をやっていても、同じことを感じます。あれもこれもと品を増やした便利なお店より、「これといえば、あそこ」と思い出してもらえるお店のほうが、長く愛されたりする。人も、たぶん同じ。なんでもこなす人より、この人はこれを大事にしているな、と伝わる人のほうが、まわりから信頼されていく気がします。何を引き受けるかと同じくらい、何を引き受けないか。そこに、その人らしさが出てくるのだと思います。
もちろん、いきなり全部は断れません。暮らしがあるし、人とのつながりもある。だから、今日いちばん伝えたいのは、断りましょう、ということではなくて、引き受けすぎは、優しさであると同時に、自分をすこし後回しにしていることもある、ということです。それだけ、心の片すみに置いておいてもらえたら、うれしいです。次に何かを頼まれたとき、うん、と答える前に、ほんの少し、自分に聞いてみる。その一呼吸があるだけで、きっと、毎日のしんどさが、すこし変わっていきます。
今日より明日が、ちょっと楽しくなりますように。



