こんにちは、中村です。
この記事は音声でもお楽しみいただけます。
やりたいことが二つ並んで、片方しか選べない日があります。どちらもやりたいけれど、今月はもう無理だな、と思う。そういうとき、たいてい楽なほうが残ります。
楽なほうが残る理由
楽なほう、というのは、前にやったことがあるほうです。段取りを覚えていて、どこで時間がかかるかも分かっている。だから決めるときに迷いません。
そのとき見ているのは、たぶん今週の自分の都合です。今、手が空いているか。今月、余力があるか。決め手が全部、手前にあります。終わったあとに何が残るかは、考えないまま決まっていきます。
楽なほうが悪いわけではありません。全部が初めてのことばかりだったら、たぶん体がもちません。ただ、二つ並んだときに毎回そちらを選んでいると、一年たって、できることが去年と同じになります。
好きかどうかとは少し違う
楽しそうなほうを選ぶ、と言うと、好きなことをしよう、という話に聞こえるかもしれません。そこは少し違う気がしています。
好きかどうかは、始める前に自分がどう感じているかの話です。楽しそうかどうかは、終わったあとに何が残るかの話です。
好きではない分野でも、終わったときに手ごたえが残ることはあります。好きな分野なのに、何も残らないこともあります。
機嫌で決めないために
とはいえ、楽しそうかどうかを気分で決めると、たぶん失敗します。今日は機嫌がよかったから楽しそうに見えた、では、来週の自分が困ります。
僕は、三つの角度で考えるようにしました。やったことのない工程が、ひとつ入っているか。終わったあと、人に話したくなるか。喜ぶ人の顔が、浮かぶか。
ひとつめ。全部が初めてでなくていいんです。ひとつでいい。誰かに会って話を聞くところがあるとか、それくらいで、終わったときにできることがひとつ増えています。
ふたつめ。これは実績になるかどうかの話です。話せないことは、残らないんですよね。いいことだったはずなのに、自分でも何がよかったのか説明できない、ということはわりとあります。
三つめ。ここが、いちばん暮らしに近いところだと思います。喜ぶ人の顔が浮かばないときは、だいたい、その話で金額のことしか出ていません。誰が受け取るのかが見えていないと、途中で迷ったときに、何を基準に直せばいいか分からなくなります。
十のうち、二つか三つ
だからといって、全部を楽しそうなことで埋めようとすると、たぶん続きません。僕の感覚では、二割か三割で十分です。十のうちの二つか三つに、やったことのないところがひとつ入っている。それくらいでも、一年たつと、できることは増えていきます。
楽しそうでも、やめておくことはあります。たとえば、失敗する時間が取れないとき。はじめてやることは、たいてい一回では決まりません。やり直せない日程なら、楽しそうだったものが、ただしんどいだけのことに変わります。
もうひとつ、自分にしかできない形になるとき。楽しそうなことほど、つい自分で抱えてしまうんですよね。誰かと一緒にやる形にできないか。ここは今もうまくできていないので、これから工夫していきたいと思っています。
三か月ぶんを並べてみる
三か月のあいだにやったことの中から、三つとも当てはまったものと、あってもひとつだったものを、ひとつずつ思い出してみる。
二つ並べてみると、自分がどっちを多く選んできたかは、だいたい分かると思います。去年の自分にできなかったことが、今年ひとつ増えていたら、それは選び方が変わったということなのだと思います。



