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LIFE|2025.11.17
tone villageではワークショップスペース「tone college」にて、不定期で「いどばた会議」というイベントを行っています。ひとつのテーマを真ん中に、一人ひとりが意見を交わすイベントです。対話を通して、自分だけでは気づかなかった自分自身の想いを整理してもらうことを目的として行っています。
tone magazineでは、いどばた会議の新しい試みとして「ひとりいどばた会議」という形で、日々感じていることや考えていることを綴ってみることにしました。いどばた会議に参加している人も、対面のイベントはハードルが高いという人もお楽しみください。
第1回のテーマは、「自己肯定感と自己効力感」。
最近、このあたりの言葉を意識する機会が増えた気がします。SNSでもよく見かけるし、誰かとの会話の中でも「自己肯定感を高めたい」とか「自信がない」なんて話題になることが多いのではないでしょうか。似ているようでニュアンスの違うこの言葉について、自分のこれまでを振り返りながら、考えてみました。
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自己肯定感(じここうていかん)とは
自分自身の価値や能力を認識し、肯定する心の状態を指す言葉である。自己肯定感が高い人は、自分自身を尊重し、自分の意見や感情を大切にする傾向がある。また、困難な状況に直面したときでも、自分自身の力を信じて行動することができる。
ー実用日本語表現辞典より
昔から不器用で、人が当たり前にできることがなかなかできなくて、自分ってダメなやつなんだなって思っていたし、親に褒められたくて必死だったなあと思う。今でも他人と比べて多少落ち込むことはあるんだけど「まあこれが私ですわな、ガハハ」と思えるようになってきたように思う。
その理由を考えてみると、環境かもしれないし、年齢を重ねていくうちに自分に対して諦めがついたとも言えるかもしれない。どちらもかなあ。
たくさんの経験をして、できること、できないことを知って、自分の限界も多少分かるようになってきて、それで、私はこれができないけどこれはできるよねって、少し距離を置いて考えることができるようになってきたと思う。
そして、結局のところ大きく影響しているのは人間関係。落ち込んでも失敗しても、誰かが変わらず自分を好きでいてくれる。少しずつ増えていったその経験が、私の中の「自己否定」のスイッチを壊していったのかも。
私はきっと「自分を好きでいよう」と努力したんじゃなくて年を重ねる中で 「自分を嫌いになる必要がなくなった」のだと思う。
「自己効力感」(self-efficacy)とは
心理学用語の一つで、何らかの課題に取り組むときに困難な状況であっても「自分は対処できる」と自分に対して確信、自信といったイメージが持てることをいいます。カナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱した言葉で、「自己効力感」があることによって人は物事に前向きに取り組み、困難にも耐えられるようになります。人は「どうせできない」と考えるよりも「きっとできる」と考えたほうが行動できるように、「自己効力感」は人の行動に大きな影響を及ぼします。
ー人事労務用語辞典より
ただ、自己効力感は未だにあまり育っていないような気がする。やったことのないことに対して、できる気がしなくて動き出せないことがよくあるから。私は「失敗が怖い」んじゃなくて「続けられない自分を見るのが怖い」んだと思う。初めて挑戦することには努力が必要だけど、 “努力できる人”になれないかもしれない。そう思うと、始める前から気持ちがしぼんでしまう。
自己肯定感が上がった気がしても、自己効力感の低さが邪魔をする。「これ苦手だと思う」「私にはできないと思う」そんな便利な言葉で逃げてしまうことがもったいないと最近思う。
だから、小さな挑戦を積み重ねてみる。
Illustratorを開いて、インスタグラムの投稿画像を作ってみる。
学生時代にきっと私には無理だろうと思っていたお店で働いてみる。
できているかは分からないし、失敗するのも怖いけれど、思っていたほど難しくないこともある。何より、やってみたら楽しくて時間を忘れることが増えた。
やらなければ絶対できないけれど、やってみたらできるかもしれない。うまくいかなかったとしても、私は私のままでいられるし、私が私を嫌いになることはたぶんない。
私の自己効力感はまだ発展途上だけど、頑張って育てた自己肯定感が私を支えてくれたから、これまで踏み出せなかった一歩が踏み出せるようになってきたと思う。この一歩を少しずつ増やしていって、それが自信になればいいな。
自信とは
自分で自分の能力や価値などを信じること。自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと。「—を失う」「—満々」
ーデジタル大辞泉より
(書き手・くう)
せわしなく過ぎていく日々の合間にすこしだけ立ち止まって、
ひとつのテーマを、考えてみる、話してみる、聞いてみる、おしゃべりしてみる。
正解にたどり着いたり、答え合わせすることを求めずに
誰もが一度は考える「自分自身」にまつわることに、ただ丁寧に向き合ってみませんか。
自分の考えを探して深めて言葉にして、
誰かの話す考えに気づきを得たり共感したり、
少しだけでも、今より前へ進むきっかけを掴めるように。
ひとつのテーブルを囲んであなたと誰かの思考が交差する
「tone villageのいどばた会議」です。
▼次回のイベント開催日は2025年12月20日
詳細はこちら
tone villageのいどばた会議”特別編”
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