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PEOPLE|2023.10.23
Contents
株式会社収納企画トトノエ堂の代表を務める大島千恵子さん。
住居・生活・仕事・人生等あらゆるコト・モノと効果的に準備・計画・整理し整えるという「ライフオーガナイズ」の考えを元に、片付けのサービスを展開しています。
今回は片付けに目覚めたきっかけや、片付けのコツや考え方をお聞きしました。
収納企画トトノエ堂のサービス内容は、主に2つ。
1つ目は、お片付けのサポート。実際にお客様のご自宅に伺い、スタッフがお片付けを進め、お客さまに物の要・不要や使用頻度を判断していただきながら配置をしていくサービスです。
2つ目は、お家作りの収納計画。提携の工務店さんや、個人の方からご相談をいただき、新築やリフォームの時に生活導線を考慮しながらどのように収納を作るかをアドバイスしています。
長野県出身の大島さんは、東京の専門学校を卒業後、洋服のパタンナーとしてお仕事をしていました。職業柄、空間把握能力もあり、もともと片付けは好きな方でした。
数年後、地元に戻りたい気持ちからUターンしますが、長野には洋服のパタンナーの仕事があまりなく、異業種に転職をしました。
就いた仕事は、生命保険の代理店舗スタッフ兼営業。
自由に使える時間とお金が増え、週末になると遊びに出かけていたので部屋を片付けることがなく、みるみるうちに部屋は散らかっていきました。洋服はたくさん持っているのに、洋服でぎゅうぎゅうのハンガーラックに掛かっているため、着るものが見当たらない。着るものに悩んだ末、気が付けばいつも同じ服を着ているということもよくありました。
そんな生活を続けているとき、散らかった洋服と部屋を見てふと「片付けも仕事になるのかな?」と思い始めました。もともと片付けは好きな方だったので、片付けを進めているうちに片付けの魅力に目覚めていきました。
片付けについて調べているとき「片付けを仕事にしている人」の存在を見つけ、「仕事にしている人がいるのであれば、自分もできるかもしれない」と2014年に起業を決意。
起業したきっかけについて大島さんは、このように話します。
「起業のきっかけなんてかっこいいものではないんです。会社員で働くことが向いていなかったので、どうやって生きていこうか分からずたどり着いただけだったんです。」
片付け事業を始めた当初は、なかなか上手くいかない時期もありました。前職で高齢者の方のお家に伺う機会があり、散らかっているお家を見て「高齢者の方も片付けの手伝いが必要かな?」と思い、デイサービスのサービスに取り入れられないか声をかけました。しかし、人に片付けをしてもらうことはハードルが高く、片付け事業の難しさを感じました。
片付けだけでは難しいと感じた大島さんは、新築やリフォームを行う建築会社さんと関わることはできないかと考えました。
当時、建築業界に知り合いはいませんでしたが「収納提案のサービスがやりたいです」と直談判して、サービスを取り入れてくれそうな会社を紹介してもらい、少しずつ仕事に繋がっていきました。その後も、紹介から紹介に繋がり、建築会社さんや他の会社さんと組むことで、仕事が入るようになりました。
現在、働いているスタッフは、片付けで社会の役にたちたいと同じ想いを持った仲間が集まっています。「それぞれ個々にやっていることは、集まれば大きな力になる」と思っています。
収納企画トトノエ堂では、「ライフオーガナイズ」という考え方を元に、お客様が使いやすいサービスを目指しています。片付けに関する資格を探していたとき「ライフオーガナイザー」という資格があることを知りました。「ライフオーガナイズ」の考え方である「もっと楽に、もっと生きやすく」という理念を見て、「私にピッタリ!」と共感。
人生の中で時間をどう使うか、どんな部屋で過ごそうか、など「人生そのものをどう生きるか」というのが目的で、片付けはそれを叶えるための手段になる。だから、目的が人それぞれ違うように、片付けも人それぞれ違っていい。
実際、片付けって何だろう?って考えていくと行きつくのは、「どう人生を過ごしていきたいか」というところなんですよ。
たとえば、家づくりのときも「家族でどんな時間を過ごすリビングにしよう」と考えて、そのためにはここに収納を作って、簡単に楽に片付けができれば家族の時間が生み出せるかな、という感じで、目的を意識しながら計画をしています。
私たち自身が、常にライフオーガナイズの考え方を持ち、お客様一人ひとりに接するようにしています。
片付けに出会ってから変わったことは、「物や物事に対して、自分に何が必要なのかを決めることが得意になった」ことです。
物に対して、私の必要・不要の選択基準は、「使うか、使わないか」です。今は使わないけれど、使うタイミングが来るとしっかりと想像できれば必要。
今使わない物はすぐに捨てるのではなく、物を置く場所がある場合は、ある程度ゆるく基準を設けています。置く場所がない場合は、次に使うのが10年後とか、だいぶ先であれば捨てるようにしています。
物事に対しては、「やりたいこと」を見つけたら忘れないように必ず書き留めて、「やりたいこと」が埋もれないようにしています。やりたいことを忘れず、機会を狙って過ごしていると、生活に取り入れられる機会が増えます。人生の中の時間は限られているから、「やりたいことをやらないでどうする!」と思いながら日々を過ごしています。
片付けの魅力は、部屋が片付くことで快適に過ごせるようになり、気持ちもすっきりすることです。配置を決めておくと日々の片付けが楽になるところも魅力です。
さらに、片付けマニアになると、日常の中で使いやすい配置を発見できるようになります。快適な場所に配置されると生活導線が楽になるので、片付けが好きになり毎日楽しむことができます。片付けが毎日楽しいって幸せだと思いますよ。
片付けの基本は、全部出して、種類別や使用頻度ごとに分けて、使いやすい場所に配置すること。全部出すことを怠らず、段取りを間違えないことがコツです。全部出すことによって自分が今何を持っているのかが認識できます。片付けが得意だといい位置に配置ができて、苦手だと置き場所に迷う。そこで私たちプロが登場して良い配置にするためのお手伝いをしています。
ライフスタイルが変化すると、生活導線も変化するので、片付けも常にカスタマイズしていく必要があります。実際私は今、次の段階に移っている最中です。2歳と0歳の子どもがいるのですが、2歳の子が遊びたい物や興味のある物を全部出すんです。
危ない物は手の届かないところに置きますが、自分の意志で遊びたい物や興味のある物を選んで出すことも成長の過程なので、自由に出し入れができるよう、放り込むだけの収納にしています。
片付けには仕組みづくりが大切です。
たとえば、クローゼット。手前から奥に空間が続くため、手前にはよく使うものを置いたり、使いやすくするために衣替えをしたり。取り出しやすく、使いやすい導線にするための仕組みを作ることが大切になります。片付けのポイントは言葉で伝えられますが、それを具体的にどう実行するか、実際にやってみて気づいていただくことが多いです。
私が仕事をしている部屋もクローゼット部屋です。仕事中は母が子どもを見てくれているのですが、こもれる部屋がないと仕事に集中できなくて。オンラインでのミーティングのときは生活感があるものが画面に映らないように配置しながらも、普段の生活では不便にならないような仕組みの仕事部屋にしました。
仕組みづくりは生活や家事の中でも役立ちます。洗濯するにも洗濯物を溜めない仕組み、洗濯物を畳まず放置しない仕組み。片付けを学んでからは、頭の中が整理されて、どう仕組みづくりをするか考えることが楽しくなりました。
子育ての大変さは、やってみて初めてわかることが多いんですよね。今後は、子育てされている方にお役に立てるサービスも届けられるようにしたいと思っています。
今回の講座では、片付けの話はもちろん「人それぞれ違っていい」という考え方もお伝えできれば、と思っています。みなさんのこれからの人生にお役に立てる言葉じゃないかな?と思うんです。
私が「ライフオーガナイズ」を学んでいく中で一番惹かれた考え方が「人それぞれ違っていい」という考えでした。片付けが得意な方もいれば、苦手な方もいます。家族で住まわれたり、結婚されたり、お子さんが生まれたり、誰かと生活したり・・・そんなときに「なんで片付けられないの?」とか「なんでここに置いてくれないの?」とか不満に感じることもあると思います。
でも、自分ができることでも、相手にはできない片付け方があったりする。「人それぞれ違うやり方があるんだ」ということを知っているだけでも、ちょっと寛大になれて、全然気持ちが違ってくると思いますよ。
私は、自分の経験を通してお客様にサービスを提供しています。大切にしていることは「自分ではなくて、お客様がそこで暮らしていく」ということ。「人それぞれ違う」という考えを元に、「お客様にとって楽であるか」ということを常に頭に置きながら、これからも仕事に取り組んでいきたいです。
大島さんの「暮らしをラクにする片づけ講座」ワークショップが開催されます。
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