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TONE JOB|2023.11.8

TONE JOB|vol.6 田中 有希さん(ウェディングプランナー)≪前編≫

「好き」と向き合い楽しむこと、新たな「好き」と出会うこと、時間を「好き」に使うこと、「好き」を仕事にすること・・・ その人が願う「好き」にまつわるあれこれを叶えて、その人らしく輝く人生を応援したい。

そんな思いからつくられた『tone village』。

TONE JOBシリーズでは「好き」と向き合い生きていくための多種多様な働き方を、さまざまな職種の方へのインタビューを通してご紹介いたします。

第6回のゲストは、ウェディングプランナーの田中有希さん。
田中さんは“これなら挙げてもいいと思える結婚式”をコンセプトとして、長野県松本市を拠点に結婚式のプランニングをするTOMORROW WEDDINGに所属されています。

前編ではウェディングプランナーという職種に出会うまでの経緯やTOMORROW WEDDINGでのお仕事について、後編は結婚式の魅力やこれからのことについてお聞きしています。

結婚式場をもたないプランニング会社

私が所属しているTOMORROW WEDDING(以下、TW)は自社で結婚式場をもたないプランニング会社。私はイベントプランナーとして結婚式や個人・企業の各種イベントをプロデュースしています。

具体的には商品づくり、お問合せへの対応、成約後は打ち合わせや各種手配、当日のアテンドをします。

ホテルや式場などの場合、会場などの資源をベースにプランを考えますが、TWには“プランニング”というひとつの商品しかありません。そのため、お客様を取り巻く環境や外部の環境とどう絡ませてプランとして提案するかを考えていきます。たとえばレストランやホテル、パートナーであるお花屋さんやカメラマンさん、衣装屋さんなどと協業して挙式プランなどのコラボ商品を考えたり、場所や文化など地域の特性と結婚式を掛け合わせたりしていますね。

最近では安曇野市にあるレストランと一緒にパッケージプランを作り、リリースをしたばかりなのですが、実際どのくらいの規模の結婚式を開催できるのか、会場レイアウト、オペレーションまでをある程度リアルなところまで詰めて開発を行いました。

また、過去には“地元に根付いた結婚式をしたい”というご要望の方がいらっしゃったので、お手伝いをしたこともあります。地域の文化センターを会場にして、お料理のケータリングや会場装飾など、おふたりがぜひお願いしたい!と思う地元のお店の方々と一緒に結婚式を作り上げました。

加えて、インスタグラムやYouTube、自社ホームページでの情報発信も積極的におこなっています。プランが出来たあと、“このプランで挙げてみたい!”と思っていただける方と出会うためです。

プラン紹介のほかにも、松本市の会社ということで“地元のいいもの”もご紹介しています。
情報発信をするようになってから地元の魅力に関する興味関心がより一層高まりましたね。

ウェディングとの出会い

ブライダル業界に身を置いて今年で20年になります。前職のホテル勤務が10年、TWが10年です。
新卒でホテルに入社後、最初の4年はレストラン課で働いていました。その後、部署異動があり宴会婚礼課というところに配属されたのがウェディングとの出会いです。その1年後に宴会課とブライダル課が単独の部署となり、本格的にウェディングプランナーとしてのキャリアがはじまりました。
20年前はブライダルコーディネーターやウェディングプランナーという言葉が地方では浸透していない時代で、のちのちドラマなどでウェディングプランナーがテーマとして取り上げられて、この職種が世の中に広まっていきましたね。

ウェディングプランナーになりたての頃は憧れなどの気持ちは特になく、先輩に教わったことをとにかくできるようになるのに必死でした。ただ、ブライダル課に配属されてから会場のコーディネートや、プランニングを通してものづくりに関わるようになり、それがとても新鮮で楽しく思えたことを覚えています。

ウェディングプランナーは資格がなくてもできるから、経験だけをとにかく積み、ノウハウも基礎も全て現場で教わりました。

ブライダルだからここまで続けられた

そこからウェディングプランナーを20年続けていますが、ブライダルだからここまで続けてこれたと思っています。
誰かの役に立てて、誰かに心強さを感じてもらえることで存在意義を感じられ、それが仕事をする上でのやりがいに繋がっているから。
これは極論ブライダルじゃなくても感じられたことかもしれないけれど、ブライダルはリピート商品じゃない分、常に新しいお客様との出会いがあり、学びや刺激も多いです。実際にこの20年でもブライダル業界を取り巻く環境や結婚式に対する価値観、家族の在り方も大きく変化しました。

時代時代にフィットさせて、目の前のお客様が持つ価値観や事情、やりたいことをヒアリングして結婚式を一緒につくっていけることに嬉しさを感じています。

プランナーとしての転機

今こうしてプランナーを続けていますが、一度ウェディングプランナーを辞めようと思ったこともあります。

前職で深夜まで働くことが続いてしまい疲弊から退職を決め、「最大限までプランナーをやったから。ここまでやったから。」とブライダル業界からも離れる決意をしたんです。

そのときにTW創業者であり、ホテル時代の上司でもあった船坂に声をかけてもらいました。
船坂がTWを立ち上げた当時は、決まった形式から外れないことがベターな時代でした。その中で船坂は結婚式の“当たり前”の外に踏み込んでいく“新しい結婚式のカタチ”を作っていましたね。それが今のTWの前身でもあります。いい意味でそれまでに関わってきた結婚式とのギャップが大きかったことを覚えています。
中でも「2人の人生の糧になる結婚式」というキャッチコピーがすごく響いてしまって。

正直なところ、ブライダル業界の商業化が進みすぎてしまったことにも疲弊していたんです。お客様それぞれのご事情に寄り添いきれず会場側の都合によるご提案をしなければいけないときもあり…そういう意味でも二度と戻れないなと感じてしまいました。

そんな中で、TWはどこか人情味あふれていたり、何より結婚式をキラキラしたものではなくてすごく大事に扱っている印象を持ちました。
「ここだったらもう一度純粋な気持ちで結婚式に携われるかもしれない。」そう思ったことがひとつ。もうひとつはいい思い出じゃないまま業界を去っていくことにもどこか苦しさがあったことです。いつか思い出したときに自分の中で触れたくない業界になってしまうと思ったんです。

だから、お客様それぞれのご事情に合わせながら、お客様が共感してくれたり価値を感じてくれたりするものを提供し続けようとしているTWの姿に共感し、もう一度プランナーを続けていくことにしました。

>>後半はこちらから
https://tone-village.com/tone-magazine/tone-magazine-1678/

– すべてのカップルに結婚式を –
TOMORROW WEDDING
ザ・ホスピタリティチーム株式会社
サロン/〒390-0852 長野県松本市島立860-1-202
WEB:https://tomorrowwedding.jp/

(インタビュー・記事:tone village メディア編集部 はち)

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