こんにちは、中村です。
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やったことに、返事が返ってくる
高校を出て最初に働いたのは、お店でした。
面白かったのは、自分が手を加えたところが、そのまま数字になって返ってきたことです。棚の並びを少し変えると、売れる数が変わる。お客様への声のかけ方を変えると、また変わる。
朝に思いついたことを、夕方には結果として見られる。仕事って、こんなふうに返事が返ってくるものなんだと思った記憶があります。
返事は、一種類だけではなかった
ただ、当時の僕が見ていた返事は、今日いくら売れたか、その一つだけでした。
あとで自分でお店を持つようになって、返事にはもう一種類あったことを知りました。売れた額と、手元に残った額は、別のものだったのです。
たとえば、一万円のものが売れたとします。その一万円が、まるごと残るわけではありません。仕入れた分は先に出ていきますし、そのあと家賃も、電気代も、みんなの給料も、そこから出ていきます。
売れた数を数えているときは、そちらの返事はまだ聞こえていません。月が終わってから、静かにやってきます。
売れているのに、増えていかない
お店をやっていたころ、売上が伸びた時期がありました。
けれど、仕入れも一緒に増えます。人も増える。売る量が増えれば、袋も、送る費用も、少しずつ増えていきます。
月の数字は大きくなっていくのに、手元に残るものはあまり変わりません。増えていたのは忙しさでした。表に出ている数字が伸びていたので、しばらく気づけませんでした。
あのころの僕に何か言えるとしたら、大きくなったことと、強くなったことは別だよ、ということかなと思います。
今日の仕事は、いくらの仕事だろう
今もときどき、この話を思い出します。
目の前の仕事は、いくらの仕事なんだろう。そこから、どれくらいが残るんだろう。そう考えると、同じ一日の景色が少し変わります。
もし、自分の働いている場所の数字が見えにくいなと感じることがあったら、聞いてみるのがいいのかなと思います。この仕事っていくらの仕事なんですか、と。
そう聞かれて嫌がる人は、あまりいない気がします。むしろ、聞いてきた人のことは覚えているものです。
今日よりも明日が、ちょっと楽しくなりますように。



