こんにちは、中村です。
この記事は音声でもお楽しみいただけます。
関係のあるものを、近くに置く
仕事柄、紙面やホームページの見え方を整えることがよくあります。そこで使っている考え方のひとつに、「近接」というものがあります。
関係のあるものは近づけて、関係のないものは離す。それだけの決まりです。
たとえば、見出しと、その下の文章。この2つは関係があるので、近づけます。次の見出しとの間は、話が切れるところなので、あけます。
逆になっていると、読む人はどこまでがひとまとまりか分からなくなります。読みにくいというより、意味の切れ目が見えない、という感じです。
台所でも、同じことをしている
これ、暮らしのなかでも、たぶん同じだなと思っています。
お茶の道具を、急須と茶葉と湯呑みでひとまとめにして、同じ棚に置く。文房具は文房具でまとめて、書類とは別の場所にしまう。子どもの持ち物は、玄関のいちばん近いところに置く。
やっていることは、関係のあるものを近くに置いて、関係のないものを離しているだけです。
片づかない場所を思い出してみると、たいてい逆になっています。よく使うものが遠くにあって、めったに使わないものが手前にある。ものの数が多いのではなく、置き方が話の順番と合っていない。
順番は、暮らしのほうにある
この決まりが少し面白いのは、正解が中身のほうにあることです。
どれとどれが近いかは、その家の暮らし方で決まります。朝いちばんにコーヒーを淹れる家と、まずお味噌汁をつくる家では、近くに置くものが違う。だから、よその家の収納をまねしても、しっくりこないことが多いのだと思います。
整えるというのは、きれいに並べることではなくて、自分たちの順番どおりに置き直すことなのかもしれません。
ひとつの棚から
全部やり直す必要はないと思っています。むしろ、いっぺんにやると疲れてしまいます。
いちばん気になっている場所を、ひとつだけ。そこにあるものを見て、いっしょに使うものが近くにあるかどうか、それだけ見てみる。
離れているものが見つかったら、寄せる。関係ないものが混ざっていたら、よそへ移す。それだけで、ずいぶん探さなくなります。
この作業には、もうひとつ好きなところがあります。やっていると、自分たちが何をよくやっているのかが見えてくるのです。近くに置きたくなるものが、いま大事にしていることなんだろうな、と思っています。



