こんにちは、中村です。
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やることを並べても、その人は見えない
仕事柄、会社を紹介する文章を読む機会がたくさんあります。
そこで気づいたことがあって、やっていることを並べただけの文章は、読んでも、その会社のことがあまり見えてこないんです。丁寧です、寄り添います、と書いてあっても、同じことを書いている会社がたくさんある。
逆に、印象に残るのは「これはやりません」と書いてある文章のほうでした。
選ばないことのほうに、その人が出る
これ、人でも同じだなと思うんです。
好きなものを聞いても、意外とその人のことは分かりません。おいしいものが好き、旅行が好き、と言われても、たいていの人がそうなので。
でも、やらないと決めていることを聞くと、急に輪郭が出ます。夜は仕事の連絡を見ない。まとめ買いはしない。安いからという理由では服を買わない。
そこには、その人が何を大事にしているかが、そのまま出ています。やることは真似できますが、やらないことは、自分の暮らしの順番からしか出てきません。
決めていないと、その場で流される
やらないと決めておくことには、もうひとつ良いことがあると思っています。
決めていないと、そのつど考えることになります。目の前に持ちかけられて、断る理由をその場で組み立てなければいけない。たいていうまく言えなくて、まあいいか、になる。
先に決めてある人は、そこで迷いません。決めてあることを言うだけなので、気まずくもならない。強い意志があるというより、あらかじめ考えておいただけ、という感じがします。
ひとつだけ、思い出してみる
全部を決める必要はないと思っています。
この半年で、引き受けなければよかったな、と思ったことをひとつ。思い出したら、なぜそう思ったのかを、ひと言だけ書いてみる。
時間がなかったのか、やり方が合わなかったのか、そもそも気が進まなかったのか。書いてみると、自分がどこで無理をしがちなのかが見えてきます。
やらないことをひとつ決めるのは、暮らしを狭くすることではなくて、残したいほうに時間を寄せることなのだと思っています。



