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中村菜月さん<前編>

PEOPLE|2023.10.11

在宅で実現するわたしらしい働き方
中村菜月さん<前編>

東京で美容関係のお仕事をした後、地元・長野に戻って3人のお子さんを育てながら在宅で美容ライター、ライター講師、そしてキャリアカウンセラーとしてお仕事をされている中村菜月さん。

現在されているお仕事のこと、今の働き方に至るまでの経緯、ご自身が楽しく働き続ける方法についてお話ししていただきました。前編では、これまでされてきたお仕事と今されているお仕事に至るまでの経緯についてお聞きしています。

育児をしながら在宅で働く

0歳、4歳、6歳の子どもがいて、その子どもたちを見ながら在宅で美容ライター、ライター講師、キャリアカウンセラーの3つを中心にお仕事をさせていただいています。

まずは美容ライター。パソコンで文字を入力して、ウェブメディアに掲載するための美容に関する情報を執筆していくお仕事です。

それから、2年ほど前からライター講師としてライターを育成しています。私のように家で働きたい、ライターになりたいという方に向けて、オンラインのキャリアスクール内でウェブライターの講座と、個人では美容ライターに特化した講座を開催しています。
ライターというお仕事は多岐にわたるのですが、その中で「美容ライターになりたい」という方もいらっしゃるので、美容ライターとして個人で美容ライターの育成を始めました。美容ライターはコスメのニュアンスや質感などの細かい表現や撮影が必要なので、そういった知識を詰め込んだ講座を運営していますね。

そして、キャリアカウンセラー。働く人たちや組織の課題を解決するために心理的な支援を行う「産業カウンセラー」の資格を持っているので、今後の働き方について相談したいという方に向けてzoomで課題解決のためのアドバイスをしています。ご相談いただくのはライター講座を受けてくださっている受講者さんをはじめ、在宅で働きたい方やライターのお仕事をされている方が多いです。

「美容」と「書くこと」が、場所を問わずできる仕事に

美容専門学校を卒業してから東京に出て、エステや美容部員など主に美容にまつわるお仕事をしていました。当時は有給休暇もなく、長時間労働が当たり前の時代。終電で帰って4時間だけ寝て電車で1時間半かけて仕事にいく、というような生活をしていて。無理な働き方を続けていた結果、パニック障害を発症して、電車に乗れなくなってしまったんです。それで、地元に帰ってきました。

結婚・出産のタイミングで長野に帰ってきたので、お仕事を探すために自分のやりたいことを考えました。これまで美容の仕事をしてきたことは自分の強みになるかもしれないと思いながらも、30代になって出産を経ても続けられるかって考えると、美容の仕事ってすごく難しいんです。美容の世界はお客さんがお休みのときに仕事をするので育児との両立はできないんじゃないかと思って。それでもやっぱり、自分の中で美容っていうのが軸にあって、地元に戻ってからも今の環境でできる美容の仕事をずっと探していましたね。

でもそんなとき、自宅にいることが増えて、情報の収集源が紙の雑誌からウェブの記事に変わったのがきっかけで、「美容ライター」という仕事を知りました。そのとき自分のしたいことと仕事が一気に繋がった感じがして。美容にも携われて通勤せずにできる仕事があるということに気付いて「わたしも美容ライターになろう」と決心。

昔からブログをずっと書いていて何かを書くことが自分の中で当たり前になっていたので、まずは美容の発信でもしてみようかな、とその当時人気だったプラットホームで美容の情報の発信を始めました。

その後、美容情報の発信を続けたことでご縁があって、あるメディアの専属ライターになることができ、最初は2500字の記事をひとつ書くごとに3000円いただくお仕事から始まりました。自宅で記事を書いて、お金をいただく。家にいたまま好きな美容の仕事ができるこのプロセスにすごく感動して、その働き方についても発信しようと思うようになりました。

キラキラした女性を増やしたくて

そもそも美容の仕事を始めたのは、“キラキラした女性”を増やしたかったからです。女性が笑っているのってすごく魅力的だと思うので、笑顔でいられる女性を増やしたくて美容の仕事に興味を持ちました。もともと美容って、コンプレックスを隠しておしゃれをすることで自分に自信が持てるようになるためのものかなって思っていたんですけど、美容の専門学校で「メイクは隠すものじゃなくて生かすものだよ」って教えてもらって。もともと持っているものを生かすのが美容だってことを知ったのがすごく印象に残りました。それで、「もともと持っているもの」を綺麗にしてあげたくて、エステの仕事を始めたんです。

それから、私自身がパニック障害を発症したこともあり、心がやられてしまうと外見を磨くだけでは魅力を引き出せないということに気付きました。美容とメンタルって直結しているんだなって。人って仕事をしている時間が1日の大半を占めているので、そこにストレスがあるとどうしても顔に出てしまうんですよね。だから、働き方についての不満・不安、日常生活の中でのいざこざについて支援ができれば心から綺麗になれると思って、産業カウンセラーの資格を取りました。これもある意味では、内面を綺麗にする美容につながると思っています。

書き出すことで自分を知る

今の働き方にたどり着くまでにまずしたのは、「自分のことを書き出すこと」でした。自分を知るためには「書く」とか「喋る」とか、アウトプットをすることが大事だと思うんです。まずは自分のことを知らないと自分に合った仕事も見つけられないし、人間関係においてもどんな人が自分に合っているのか分からない。だから思いついたことを最初にすべて書きました。嫌なこともいいことも。

日々過ごしていると自分の心の中に生まれる「もやもや」を感じ取ることがあると思うんですけど、感じただけでは言語化できていないじゃないですか。でも実際に生まれた感情には理由がある。大抵はそれを、言語化せずに過ごしてしまうんですよね。それって心にとってよくないことだと思うんです。だからひたすら書けば自分の本音に近いアウトプットができると思って、自分の心の声を聞くために始めました。それでたどり着いたのが、今の生き方、働き方です。

<後編に続く>

在宅で実現するわたしらしい働き方中村菜月さん<後編>

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