こんにちは、中村です。
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目標を立てるのは、なんだか気持ちのいいことです。手帳の新しいページに、今年やりたいことを書く。あの数字まで行きたい、これくらいまで減らしたい、これだけ続けたい。書いた瞬間は、少しだけ未来が明るく見えます。
ただ、そのあとが続かないことがあります。僕もそうです。数字だけを書いた目標は、途中がずっと「まだ足りていない」の確認になってしまうんですよね。
その日、あなたは何をしていますか
仕事柄、会社の目標をうかがうことが多いのですが、そういうとき、僕は数字を聞いたあとに、もう一つ質問をするようにしています。
「それが叶ったら、何が変わるんですか」
すると、少し間があいて、そのあとに本当の話が出てきます。人にお願いできるようになりたい。現場から少し離れたい。休みが取れるようになりたい。断りたい仕事を、断れるようになりたい。
数字のほうは、そこに近づけているかどうかを測るための物差しでした。目的地は、その先の景色のほうにあったんです。
特別な日ではなく、平日を思い浮かべる
この「景色」を思い浮かべるとき、ひとつだけコツがあります。
つい、特別な日を想像してしまうんですよね。大きなことが決まった日。誰かに褒められた日。気持ちはとても分かるのですが、そこはあまり効きません。年に一回しか来ないので。
思い浮かべておくといいのは、なんでもない平日のほうです。
たとえば、火曜日の午前中。あなたは何をしているでしょうか。何時に起きて、どこで、誰と、どんな顔で。窓は開いているか、何を飲んでいるか、そのあと何をするのか。
その解像度が、いちばん効いてきます。暮らしは、特別な日ではなく、ふつうの平日のほうで積み重なっていくからです。
今日、その一部だけ手に入る
景色まで決めておくと、いいことがあります。
数字は、達成するまでゼロです。八割まで来ていても、達成ではない。でも、状態のほうは今日少しだけ実現できたりするんです。
「気持ちよく人に頼れる自分になりたい」なら、今日ひとつだけ、誰かにお願いしてみることができる。「バタバタしない朝にしたい」なら、明日の朝の分だけ、前の晩に用意しておくことができる。
小さいのですが、これは前借りではなくて、その日の一部が本当に手に入っているんですよね。数字より先に、暮らしのほうが先に変わっていく。それは、わりとよくあることだと思います。
書けないときは、逆から
とはいえ、いざ書こうとすると出てこない、ということもあります。ここでペンが止まる方は、実は少なくありません。
そういうときは、逆から書くのがおすすめです。
「三年後、こうはなっていたくない」という一日のほうを書いてみる。これは、たいていすらすら出てきます。今しんどいことが、そのまま出てくるので。それを一つずつ裏返していくと、なりたい景色のほうが見えてきます。
ゼロから理想を考えるより、こちらのほうがずっと早いと思います。
体重の数字と、写真に写る自分
これは、暮らしの中の小さな目標でも同じです。
「体重を何キロにする」という数字だけだと、途中はずっと我慢の期間になります。でも、「階段を上がっても息が切れない自分になる」「久しぶりに会った人と、気持ちよく写真に写れる自分になる」。そこまで決めておくと、途中でやることが少し変わってきます。
数字を追いかけるのか、その日の自分に近づいていくのか。同じことをやっていても、感じ方がだいぶ違うんですよね。
一行だけ、書き足してみる
もしよかったら、いま持っている目標をひとつ選んで、その下に一行だけ書き足してみてください。
その目標が叶っている日、自分は何をしていて、どんな顔をしていますか。
それを書いておくだけで、明日からの選び方が、少しだけ楽になる気がします。
今日より明日が、ちょっと楽しくなりますように。



