こんにちは、中村です。
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お店屋さんごっこが、好きな子どもでした
子どものころ、いちばん好きだった遊びは、お店屋さんごっこでした。
ただ、普通のお店屋さんごっこではなかったと思います。やたらとリアルにしたがる子どもだったんです。
レジを再現する。並べる商品を、お店にあるのと同じように作る。値札やポップも、見よう見まねでパソコンで作る。誰に頼まれたわけでもないのに、そこにいちばん時間をかけていました。
いま思い出しても、なぜあんなに熱心だったのか分かりません。ただ、楽しかったことだけは覚えています。
好きだったのは、返事が返ってくることでした
高校を出て入った会社が、たまたまお店をやっている会社でした。
そこで働いてみて、子どものころに面白かったものの正体が、少しだけ分かった気がします。
商品の並べ方を変える。お客さんへの声のかけ方を変える。すると、その日のうちに何かが動きます。もちろん、動かない日もあります。でも、どちらにしても返事は返ってきます。
自分が考えたことに、返事が来る。たぶん僕は、それが好きだったんだと思います。
そのまま仕事になるわけではありません
ただ、子どものころ好きだったことが、そのまま職業になるかというと、そうでもないと思っています。
僕はいま、お店をやってはいません。作っているのはホームページやパンフレットで、当時とは扱っているものが全然ちがいます。
それでも、頭の中でやっていることは、あまり変わっていない気がします。この人に届いてほしい、と思う相手がいて、どう伝えたら届くかを考える。扱っているものが入れ替わっただけで、中身は二十年ほど同じままです。
好きだったことは、形を変えて残るのだと思います。職業の名前としてではなくて、何をしているときに時間を忘れるか、というほうで。
「なりたいもの」が無くてもいい
憧れの職業は、特にありませんでした。将来こうなりたい、というものもなかったです。ごく普通の子どもでした。
そういう子どもだったので、なりたいものが決まっている人を見ると、すごいなと思っていました。
でも、いまはそんなに気にしなくていいのかなと思っています。なりたいものが無くても、夢中になったことは、たぶん誰にでもあるので。
絵を描いていた時間。虫を探していた時間。家の手伝いで、なぜか片づけだけは楽しかった、とか。おおげさな話でなくていいんです。
思い出し方
思い出せない、という方もいると思います。僕も、しばらく思い出せませんでした。
そういうときは、探し方を変えてみるといいのかもしれません。何が好きだったか、ではなくて、何をしているときに、まわりが見えなくなっていたか。そちらで探すと出てきやすい気がします。
好きだったものを聞かれると、答えとして正しそうなものを探してしまいます。でも、夢中になっていた時間のほうは、正しいも正しくないもありません。ただ、そうだったというだけなので。
いまの暮らしの中にも、たぶんあります
これは、昔の話にかぎりません。
いまの一日の中にも、気がついたら時間が経っていた、ということが何かひとつはあると思います。台所に立っているとき。庭に出ているとき。誰かの話を聞いているとき。
そこに、その人らしさのようなものが出ているのだと思います。それを職業にしなくてもいいし、人に言わなくてもいい。ただ、自分では覚えておくと、選ぶときに少し楽になります。
子どものころ夢中だったことを、ひとつだけ思い出してみる。今日はそのくらいから、いかがでしょうか。



